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精液がピンク色や真っ赤になっていたり小さい赤黒い点々が混じっていたりする状態で、これはほとんどが前立腺内に出血が起きたために生じる現象です。前立腺内に豊富に存在する細い静脈が裂けて前立腺液がたまっている空間に出血するのですが、血管がもろくなる原因は長期の炎症によるものでしょう(慢性前立腺炎)。
つまり前立腺の慢性的炎症が原因で血管がもろくなり、射精時の衝撃などがきっかけとなって裂けて出血します。しかし出血量は微微たるものなので貧血にはなりませんし精子に悪影響を与えることもありません。
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慢性前立腺炎 |
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通常、前立腺内に細菌が侵入してから相当時間が経過(数年以上)し、長い間炎症を抱えている状態のことを言います。
元はと言えば、尿道口から侵入した細菌が尿道をさかのぼり、膀胱のすぐ下にある前立腺に入り込んでしまうことが原因です。
細菌が膀胱に入らずに前立腺内に侵入してしまう理由は、前立腺液の中に糖分が含まれているからです。
と云うのも、精液=精子+前立腺液であり、前立腺液の役割は、精子が泳げるよう流動性を与える(女性の体内で)ことと、精子に泳ぎ続けるエネルギー、すなわち、糖分を与えることにあるからです。
糖分は、当然細菌にとっても栄養になるわけですから、細菌は膀胱ではなく前立腺内に侵入してしまうわけです。
前立腺は「物言わぬ器官」、つまりある程度炎症のレベルが上がらないと症状が出ないうえに、症状が出ても不定愁訴が多いため、問題が前立腺にあるということを患者さんに理解しろ、という方が無理な話ですね。
検査法は、前立腺液(これを採取する方法はちょっとつらいですが)を顕微鏡で診て白血球がある程度認められれば前立腺炎と診断できます。但し、前立腺炎には細菌によるものと無菌性のものとあり、従って抗生剤を使えば何でもOKというわけにはいきません。
また顕微鏡上ほとんど白血球が認められず炎症が治まっていると考えられるのに症状がつよく残ってしまう例があり、これを前立腺症と呼びます。
症状は、残尿感がある、内股が張る、下腹部が重いなど不定愁訴が多く内科などを受診して抗生剤を処方されて少し内服したら楽になってしまい、それを繰り返している患者さんがじつに多いです。
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昔は「赤玉がでたからお前はもう種なしだよ。」などと脅かしたものですが、悪い冗談ですな。
前立腺炎の原因菌のうち数十パーセントは、クラミジアだと考えられま
す。 |
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■鑑別診断 |
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前立腺癌:触診上一部石のように硬く触れる。
血中PSAが高値。 |
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通常左右いずれかの陰嚢が腫れて熱をもち痛みを伴う状態です。
ひどいときは、<たぬきの金玉>状態になってしまって笑うに笑えないですよ。
これは睾丸に沿って上から下に付着している副睾丸という器官に細菌がついて炎症を起こしている状態で、副睾丸は細菌が付くと急激に硬く大きく腫れて睾丸を覆ってしまいます。ですから、患者さんは睾丸そのものが腫れたと思うわけです。
副睾丸炎の大元の原因は尿道口から入り込んだ細菌つまり尿道炎なのです。だから副睾丸炎の患者さんの尿道を調べると明らかに膿がでている(白濁した少量の膿で痛みも無いため本人は気づいていない。)ことがよくあり、そのうちクラミジアが数割を占めています。要するに、雑菌やクラミジアが尿道を奥にさかのぼり前立腺、性嚢腺を経て(と言うよりはそれぞれの中に菌をまき散らしてから)精管を逆に降りて副睾丸に到達するわけです。
治療法は抗生剤の内服と局所を冷やすこと、そしてなるべく安静にすることが大事です。そのうち痛み、熱感は取れますが、副睾丸の腫れは部分的に残ります。それは不可逆的な変化を起こして組織が一部線維化してしまうためですが、機能的にはほとんど問題ありません。
■鑑別診断
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A) |
睾丸水瘤 |
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睾丸を包む膜と膜の間に漿液が貯まって腫れてくるもので痛み、熱感ともにありません。
ペンライトで一方から照らすと反対側に光が透けるので中に液体が入っていることがわかります。
治療法は針を刺して中の液体を抜けば一過性にしぼみますが、またすぐに漿液が貯まって腫れてしまいます。
ですから根治するには手術で漿液を分泌している膜を切り取らなければなりません。 |
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B) |
睾丸捻転 |
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睾丸が捻れてしまった状態で激烈な痛みを伴います。
睾丸は精索という管(動静脈、精管を含む)でお腹の中から陰嚢内につり下がっています。
睾丸は陰嚢底に固定されてはいますが、それが不十分な場合睾丸は捻れやすくなります。そして270度以上捻れると血流が途絶し激烈な痛みがでます。
治療法は整復不能の場合緊急手術になります。 |
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C) |
睾丸腫瘍 |
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睾丸に発生する癌で無痛性に腫大してリンパ行性に転移します。
超音波検査で腫大した部分が実質性で血中CEA、αFPが高値ならば間違いありません。
治療法は即睾丸摘出(精索もなるべく長く)を行いリンパ節転移があれば対処します。 |
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まず最初に、通常男性は膀胱炎にはなりません。
なぜなら男性は尿道が女性と較べて著しく長いため、尿道口から細菌が入っても膀胱までは到達しません。ですから男性が膀胱炎になった場合は何か他の原因が潜んでいるに違いないのです。
例えば、前立腺に強い炎症を起こしていてその炎症が膀胱に波及したり、膀胱癌や膀胱結石が存在する場合などです。
治療法は当然抗生剤を投与しますが、上記の理由から前立腺や膀胱内もよく調べます。
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男性の膀胱炎は要注意なのだ! |
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左側睾丸や左側の陰嚢付け根あたりに違和感を訴える患者さんが時々みえますが、左の精索静脈瘤が原因の場合がよくあります。
左睾丸からの静脈血は、右と異なり直接大静脈に戻らずに一度腎静脈を迂回してから大静脈に戻るため静脈圧が上がり、そのため左側に精索静脈瘤ができやすく、時に違和感や痛みが出現します。
治療法は違和感程度ならば経過観察にしますが、いたみがある程度強いときはコイルをつめて静脈瘤を潰してしまいます。
■鑑別診断
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・鼠径ヘルニア |
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睾丸は精索という管で腹空内から陰嚢内にぶら下がっているのだから当然腹壁に管が通る穴があいています。
その穴が少しゆるめだと、腸管膜の脂肪片が隙間にはさまってしまい精索を圧迫して血流障害を起こし睾丸痛が出ることがあります。
あまり穴が大きめの時は脱腸になってしまうので手術が必要です。 |
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尿の生成、排泄に関わるいかなる器官からの出血も血尿の原因になります。
・腎 (腎結石、腎腫瘍、腎炎)
・尿管 (尿管結石、尿管腫瘍)
・膀胱 (膀胱腫瘍、膀胱結石)
・前立腺(前立腺癌の浸潤)
・尿道 (尿道腫瘍)
などの他、特に器質的な問題が無くても赤血球が漏れでてくる例もありますし、激しい運動をした後は誰でも血尿が出ておかしくありません。
性行為に関係があるもので言えば、前立腺部尿道の粘膜面に血管が露出している場合、射精時の衝撃でその血管が裂けてかなり多量の出血を起こすことがあります。
■検査方法
通常造影剤を注射して腎、尿管、膀胱の写真を撮りますが、膀胱内に異常が疑われる時は、膀胱鏡をやります。(人生観が変わるくらいつらいんだぞ。)まあ、最終的に出血部位が分からなくても悪いものが無ければ良いでしょという結果に落ち着くこともよくあります。
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精液の大部分は前立腺液です。
前立腺は若年〜中年においては精液を作るという意味でたいへん重要な器管ですが、男性は皆高齢になると徐々に前立腺実質が腫大して程度の差こそあれ肥大症になります。
この腫大の仕方には二通りあって、外側に向かって腫大するタイプと内側に向かって凝縮するタイプに分けられます。ですから直腸診で触ってみて前立腺が大きくなっていなくても肥大していないとは言い切れないですし、逆に触診上大きく触れても前立腺を貫く尿道が圧迫されていなければ肥大症特有の症状はほとんど出ません。
前立腺肥大症の症状は、夜間頻尿、残尿感、排尿開始の遅れ、排尿時間の延長、尿の切れが悪い、などですが、さすがに夜中3回以上オシッコに起きるとなると、治療しないとまずいのではないでしょうか。
前立腺肥大症の治療は、先ず内服薬(漢方薬もあります。)から始めて効果があるようならそのまま継続しますが、効かなければ膀胱、尿道に神経学的問題が無いことを確認した上で手術に踏み切ります。
但し、手術は患者さん本人が「どうしても今の排尿状態に我慢できない。」という場合に限るべきです。なぜなら、今の排尿状態に対してさほど不満の無い患者さんは手術してもあまり良くなったと感じないケースが往々にして認められるからです。
また、これはひじょうに大事な事ですが、前立腺切除術を行えば前立腺液が出なくなります。つまり、射精感のようなものはあっても精液は出ない(愕然とする患者さんが多い。)わけです。
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内服薬を服用しても腫大したものが顕著に収縮することはありませんが、ほんのわずかに収縮しただけで症状がかなり改善する場合もあるので試す価値は十分にあります。
前立腺切除術を行えば射精感のようなものはあっても何も出なくなってしまいますから、十分に検討してから手術に臨むべきでしょう。 |
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■鑑別診断方法 |
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・前立腺癌 |
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直腸診で前立腺表面に一部石のように硬く触れる部分があり、血中PSAが高値であれば前立腺癌を疑い組織検査をするべきです。 |
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勃起していない状態では、亀頭部が程度の差こそあれ包皮に隠れている状態です。 |
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A) |
仮性包茎 |
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通常は亀頭部がある程度包皮に隠れていますが、勃起したときにはスムーズに包皮が剥けて亀頭部が完全に露出する状態です。
冠状溝がきれいに保たれていれば問題はありませんが、雑菌やかびが付いて何回も炎症を繰り返す場合は手術をした方が良いと思います |
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B) |
嵌頓包茎 |
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通常亀頭部は完全に包皮内に隠れているが、無理をすれば剥けないこともない状態です。
包皮の口の部分が亀頭よりも狭いために無理に剥いても冠状溝(カリの部分とさおの部分の間)に包皮がはまり込んでしまい、簡単には戻せない状態です。
ですから、何かのはずみで剥けた状態のまま勃起してしまうと完全にペニスの首をしめる状態となり、充血して余計腫れ痛くてどうにもならなくなります。
こうなったら手術をして包皮の狭い部分を切り取ってしまうしかありません。 |
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C) |
真性包茎 |
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包皮が全く剥けず亀頭が一度も露出したことがない状態で、亀頭表面と包皮内面が、がっちり癒着している場合は、局所麻酔ではとても手術は出来ません(亀頭部には局麻が効かないので)。
この状態は将来癌化する可能性があり手術は是非とも必要です。
(亀頭部と包皮が癒着していなくても同様です。) |
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笑い話として聞くこともありますが、本当は恐い病気なんですよ! |
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●陰茎硬化症 |
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海綿体の中で組織の繊維化が不可逆性に進み、真っ直ぐ勃起しなくなったり痛みで勃起できなくなったりします。
原因はよく分かっていません。 |
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●陰茎折症 |
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性行為中にあまり無理な体位をとると陰茎が折れることがあります。
勃起時、陰茎海綿体は血液で充満してペニスが硬くなっていますが、海綿体を包む白膜に無理な力が加わると白膜が裂ける(ペニスがバキッとおれる。)ため、充満した血液が皮下に漏れてペニスが赤黒く腫れ上がります。
手術しても完全には戻らないので、気をつけて下さい。 |
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●持続勃起症 |
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本人の意志にかかわらず勃起が継続している状態です。
そのうちに痛みがでてくるため本人も異常に気づきますが、救急で薬剤を使っても勃起が治まらない場合、ヘパリン入り生理食塩水で海綿体を洗って血液を抜かないと勃起できなくなってしまいます。 |
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