「淋病は、今.............. 」
思うに90年代前半は、淋病沈静化の時代だった。淋病がある意味HIVとリンクして考えられていたと思う。
しかるにその後、90年代後半から現在に至るまで、淋病復活の時代を迎えているんだな。
では、何故に淋病が再び勢いを取り戻したのだろうか。HIVに対する不安が吹っ飛んだようにみえるが、真っ先に思い浮かぶのは、お手軽性風俗の繁栄だろう。いわゆる「オーラル専門のお店」、
これが淋病復活の最右翼であることは議論を待たない。(次が医者の抗生剤ばらまき作戦だろうなあ。)
感覚的にも経済的にも手軽なこの手の店は、お客の(そして働き手の)ニーズに合致したからこそ爆発的に増殖したわけだが、しかし店が増えたから患者も増えたetcという単純な図式だけではない。淋菌を口腔内に保菌していても症状が極めて出にくいことが、移す側の増加に効果的に作用しているのだ。
つまり、お店の女の子たちは相当な確率で咽頭に淋菌を保有しているにもかかわらず、それに気が付いていない。気が付かないから病院に行かないのも道理、不安に思っている一部の女の子はどこから仕入れたのやら、やたら抗生物質を飲みまくり薬剤耐性淋菌の育成に欠くことのできない役割さえ果たしているのだから何をか言わんやである。(抗生剤を出しまくる医者にも問題はある。)
スキンを付けてオーラルでやれば、咽頭に淋菌は付かない。言うのは易しいが、現実にはそれではお客は来なくなるから、経営者がOK出すわけ無いな。
結局のところ、一番の問題は世の一般男性の性病に対しての意識の低さにあるのだが、一朝一夕でそんなもん身に付くはずも無く、やはり一度ならず痛い思いをしないと分かってもらえないんだろうなあ。でも、いまだに「え?口でもうつるんですか。」という患者さんや、治せる病気ばかりじゃないって気づいた時には後の祭りというパターンを日々見続けていると、流石に暗澹たる気持ちになってくるね。
自分の身は自分で守るしかないんだぞ!
オーラルは安全だなんて思っているなら大間違いだからね。
えびす皮フ泌尿器科 原口 忠
2006.3.1 |