「帯状疱疹」
こんにちわ。今月は久しぶりで皮膚科の話をしましょう。
帯状疱疹、皆さんも聞いたことがありますよね?
まず、帯状疱疹とは、幼児期に感染した後知覚神経の根っこで眠っていた水疱瘡ウイルスが目を覚まして発症するもので、肋間神経が好発部位のため一本の肋骨に沿って帯状に水疱ができることから、名付けられた病気です。
そう、一度感染したウイルスには、体内に残り眠っているものがかなりあります。(単純ヘルペスもそうですね。)ストレスや過労が引き金になってウイルスが目覚め、眠っていた知覚神経を通って皮膚に水疱ができます。
その知覚神経を通る時に、神経を損傷するため痛み、すなわち神経痛がでるのです。
水疱が出る前から何となく皮膚がピリピリしていたのが、水疱がでた後強い痛みに変わるというパターンが一般的ですが、治療上最も大事なことは、発症してあまり時間が経つと抗ウイルス剤の効果が期待できなくなってしまうため、速やかに抗ウイルス剤を飲み始めることと、痛みをしっかり抑えるために消炎鎮痛剤をきちんと併用することです。
帯状疱疹で一番怖いのは、発疹が消えても痛みが残ってしまう状態、すなわち帯状疱疹後神経痛です。
これはつらいですよ。実際の神経損傷による痛みに、急性期の痛みの記憶からくる生理的な痛みが加わり、しかも長期にわたって痛みが続くのだから拷問のようなもので、端から見ていると大げさに見えますが、あれは本当に辛いんですよ。
だから、そのことをまわりの人がよーく理解してあげないとダメです。これに尽きます。生理的な痛みは理屈じゃないから、まわりの人が(医者も含めて)よーく分かってあげて、大丈夫、良くなりますよって励ましてあげないとなかなか良くなりません。神経科ともちょっと繋がるかな。
もし、お父さんやおばーちゃんがその状態に陥っていたら、やさしく理解してあげてくださいね、ホント、よくなりますよ。
追補:帯状疱疹がこんなに痛いとは知らんかったわ。神経痛ってトンデモナイね。痛ててて、ほな、さいなら!
平成17年11月
性病よろず診療所 所長:原口 忠
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