「四谷怪談(性病編)」
僕みたいな診療科をやっていると、いろんな患者さんが来院されます。
その中に、「これは、本当だとしたら、ヤバイんじゃないのかな!」という例も、時々あるんだな。僕自身、寒気がするような話がね。
一番強烈だったのは、
PENISに異臭を放つ潰瘍ができて受診した患者さんの話なんだけれども、曰く、いつもの調子で呑みすぎて、どこかで寝こけてしまったんだそうな。
そのうち何だか気持ちいいような気色悪いような気分でハッと目が覚めたら、お寺の境内で下半身ズボン、パンツ脱がされて、騎乗位で女の人(ボサボサ髪で顔は見えなかったそうな)が上に乗っていて、気が付いたと見るや、奇声を発して逃げ去ったんだと。
まあ、軟性下疳だけで済んだんだけども、想像するだにおぞましいなあ。
次に、凄かったのは、
HIVの恐怖に取り付かれた男性だな。
曰く、飲み屋で意気投合してHOTELへ直行、SUKIN付けようとしたら「わたし、PILL飲んでるから大丈夫。それ、きらいだし。」と言われ、最高の夜を過ごしたんだそうな。
で、朝起きたらもぬけのからで、BED脇のガラスに口紅で「ごめんねー。私、OOOなの。一緒に苦しみを分かち合ってくれるわよね。」と書かれていて、そのまま朝一番で僕の診療所にきたわけです。
でも皆さん、もうご存じのとおり、性行為から二ヶ月半位経たないとデータ信用できないじゃないですか。
もう、精神安定剤、眠剤、アルコール漬け、果ては診療所で泣き出すわで、検査できるまでに「あんなに人間て変わり果てるものか。」と思うほど、仕事も会社も行けず、ほとんど廃人になってしまい、自殺を止めるのが精一杯、「僕、神経科の医者じゃないんだけど、ほっとけないしなあ。」でもって、僕まで4KG痩せました。
で、検査結果の日、「大丈夫でしたよ。良かったね!」と言うと、廃人同様の表情のまま「いろいろお世話になりました。」って頭をさげて、そのまま出て行ったんだよ。
本当におかしくなってしまったのかもしれないな。
今頃、どうしてるんだろう。
他にも、たくさんあるけれども、大きな問題に発展しうるケースは、行きずりの女性とスキンを付けずに本番に及んでしまった場合が圧倒的に多いようです。
確信犯もいるということでしょうか。皆さん、気を付けてくださいね。
平成17年9月
性病よろず診療所 所長:原口 忠
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