「尿道炎や膣炎を治りやすくするには」
尿道炎や膣炎に罹った時、どうしたらバイ菌が喜ぶと思いますか?
答は、簡単、抗生剤の効果を落とせば良いんですよ。
で、実際にどうすれば良いかと言えば、治療期間中に酒を飲む、SEXをすることを心掛ければ楽勝です。
真面目な話、身体の中に炎症を抱えている状態でアルコールが入れば、例えば虫歯が痛むときに酒が入れば余計痛くなるでしょう?それは、炎症が悪化するからです。
また、尿道や膣に炎症を抱えている状態でSEXをすれば炎症を起こしている部分に刺激が加わる上に、性的興奮により尿道からも膣からも透明な(とは限らないか)粘液が多量に分泌されるでしょう、あれは、たんぱく質ですから、バイ菌にとっては格好のビタミンドリンクに成るわけです。
ですから、抗生剤内服中にアルコールを呑んだり、SEXしたりしては、絶対にイカンのですよ。絶対に!
ま、しかし、仕事上ドーしても酒を呑まざるを得ないという立場の患者さんだって、たくさんおられるわけで、(取引先の接待とか)その場合は、まず極力呑む量を抑えること、アルコールが入る1時間以上前に抗生剤は内服しておくことを、勧めます。
要するに、少なくともアルコールが入る前に抗生剤が血液の流れに乗っていれば、アルコールによる炎症悪化のダメージを最小限に抑えられる可能性があるからなのです。ですから、アルコールが入るので昨夜は抗生剤飲まなかったです、というのは×です。抗生剤内服して酒呑んだって毒になるわけじゃないんだから。
もうひとつ、今話題のジス〜〜〜〜という抗生剤に関して一言。
3日間、一日一回内服すれば、クラミジアは治りますよ、一日だけ一回4錠飲めばOKですよ、と言われたけれども、ちっとも良くならないとか、内服後に下腹痛で受診したところ、クラミジアDNA検査陽性だったりetc、混乱した患者さんが毎週4〜5件は来院されます。
これは、薬の効果が継続している間はアルコールもSEXもダメだという事を、処方された諸先生方がきちんと患者さんに説明しなかったのか、患者さんが聞き逃したのかは、正確には判りません。
しかし、患者さんたちは口を揃えて「これ飲めば、(何しても)大丈夫だと思ったから〜。」なのであります。
さらに言わせてもらえば、尿道炎にも膣炎にも雑菌性のものや混合感染(クラミジア+雑菌、淋菌+雑菌、クラミジア+淋菌+雑菌etc)もあり、まして初診時にクラミジアと証明できる施設がいったいいくつあるのか、クラミジアが原因かどうか判らないのに、尿道炎とくれば、これ一回4錠飲めば(後は何したって)大丈夫だと考えてしまう患者さんがこれだけ多く当院を訪れる原因はどこにあるのか、(製薬メーカーから諸先生方への説明不足?諸先生方の患者さんに対する説明不足?患者さんたちがきちんと理解していない?)きちんと解明してしていかないと患者さんはますます増えるのではないかと危惧しています。
2005.4月1日 院長 原口 忠 |