「毛じらみについて」
遅れてゴメンなさい。今月の一言、2月バージョン、行きましょう!
今月は、「毛じらみ」についてもう少し詳しくお話しましょう。
毛じらみは、名前のとおり毛にへばり付く「虱(しらみ)」のことで、毛からはずれて落っこちてしまえば生きてはいけません。なぜって、血を吸って生きる虫ですが、両足でしっかり毛につかまって身体を固定しなければ、皮膚に噛み付いて血を吸うことも出来ないわけですから。
「毛じらみ」は、大別して陰毛につくものと頭髪につくものに分けられ、今回は性病に含まれる方、つまり陰毛につくやつの話です。
そいつは結構のろまですが、
ほって置けばすね毛や胸毛、腋毛にも拡がります。(たまに、頭髪まで行くやつもいます。)
▼では、毛じらみに感染すると、なぜしばらくして痒みが出るのか?
それは、毛じらみに噛まれた時のダ液や糞に対するアレルギー反応のせいなのです。痒みのレベルにはかなり個人差があり、また感染してから痒みがでるまで、通常3〜4週間はかかるようですね。
成虫の寿命は約3週間強で毎日せっせと陰毛の根元から3〜6mm位の位置に1〜3個位ずつ産み付けて生きます。
卵は1週間程で幼虫になり、中足と後ろ足の強靭な鈎爪でしっかり陰毛につかまり、血を吸ってスクスクと成長し、2週間程で成虫になります。
さて、成虫は1mm強の大きさですから、注意深く見れば2本の陰毛の間に薄茶色の成虫を発見できますし、陰毛をよく見れば卵(茶褐色)も確認できます、でも一番簡単な方法は白いパンツをはいて一晩休んで見るんだね。翌朝、陰毛に一致して細かい赤い点々(これが血液なんですな。糞もふくまれるけど)が沢山ついていればビンゴ!であります。
毛じらみの感染率は90%以上、これは全く驚異的な数字で、性行為をすればほぼ確実に移ると言ってもいい位ですね。
毛じらみの治療法は、スミスリンパウダーかスミスリンシャンプーを使えば、100%駆除できます。
「虫を見つけたんで自分で毛を剃ってきました。」という患者さんも時折いらっしゃいますが、だいたい肛門の周りは剃ってないんだよね。
全く意味ないですよ。(先日肛門の周りも自分で剃って血まみれになってきた奴がいたけど、絶句してしまいました。)
でもスミスリンシャンプーもパウダーも幼虫と成虫にしか効かないので、卵が全部孵化するまで使い続けないとダメです。2週間もやれば大丈夫です。あと、ものすごく目の詰まった櫛で毛を梳いてやれば、卵をある程度削り落とせますが、完璧には無理でしょう。
鑑別すべき病気としては、疥癬、陰部白癬(いんきん)、陰部皮膚炎、etcがあります。
まあ、確実に治せる病気だから、別にびびることはありません。心配しないで来院してください。
院長 原口 忠 |