「(亀頭)包皮炎のナゾ 」
「包皮炎」とは、勃起していない状態で皮に隠れている亀頭部表面から、亀頭部根元のくびれた部分および亀頭に被さっている包皮内面に起こる炎症のことです。(包皮炎=亀頭包皮炎)
原因は、単なる皮膚炎も、もちろんありますが、細菌、カビが絡んでいるケースが多く認められます。
女性は、症状が無くてもカンジタ性膣炎に罹っているケースが多く、通常の性行為でも亀頭包皮炎を発症しうるわけですが、細菌性亀頭包皮炎は、オーラルセックスによるものが圧倒的に多いようです。
オーラルセックスの場合、歯が当たって傷がつき易いうえに、口腔内に雑菌が多いことも関係しているものと考えられます。
きっかけは、夫婦間の性行為以外の方が遥かに多く、また、友達との行為よりも風俗関係のオーラルセックスの方が多いという事実は、一見当然のように思えますが、きちんとした説明は、なかなか難しいようです。なぜなら、淋菌、クラミジアといった性病系微生物は、ほとんど亀頭包皮炎の原因とは、なり得ないからです。
また、亀頭包皮炎を引き起こす細菌は、ほとんど3種類ほどに限られていますが、すべて通常皮膚でも見られるもので、病原性はありません。
それが亀頭包皮炎の原因に成りうるのは、一応皮膚に属する亀頭包皮部が、性行為に際しては粘膜に極めて近い状態にあるものと思われ、なおかつ、体液、唾液で覆われて、それらの細菌が活発に活動しうる状態になっているからかも知れません。
ところで、亀頭包皮炎に罹った時に悪化させる簡単な方法を教えましょうか。
そう、石鹸をつけてゴシゴシ一生懸命洗うんですよ。一発で悪化します。なぜって、炎症を起こしている皮膚を一生懸命洗えば、刺激で余計皮膚は弱ってしまう上に、細菌を摺りこむことになるのだから。
だから、包皮炎を起こしたら、ゆっくり時間をかけて、シャワーだけでカスや膿を流し、それでも落ちない部分だけ指でやさしく洗うこと、そしてオイラックスやフェミニーナ軟膏など試してないで、すぐに当院にいらしてください。
時間が経てば経つほど、治りにくくなり、また再発しやすくなりますから。
それでは、また来月、お会いしましょう。
院長 原口 忠